【沖縄 中村家住宅】家づくりの秘密を探る

沖縄へ出張に行き、家づくりの秘密を探ってきました。
沖縄県中頭郡北中城村にある歴史的建造物の「中村家住宅」です。

沖縄 中村家住宅の秘密とは?

中村家住宅入口

受付で入場券を買うと、
オレンジの瓦屋根のお家がお出迎えしてくれます。

なぜ沖縄の瓦はオレンジ色(赤色)をしているのか?

関西大学さんが調査し、その研究結果をまとめた本
「中村家住宅のひみつ」を元に紹介していきます。

それは、沖縄で採れるクチャ(泥)を使っているからです。

沖縄南部の粘土は、

乾燥すると白、水分を含むと黒、焼くとあの独特な赤色
になるそうです。

屋根は、「丸瓦」と「平瓦」の2種類で、作られています。

2枚の「平瓦」の合わせ目の部分に「丸瓦」が乗せられて、
屋根が作られていますが、


丸瓦の部分が山、平瓦の部分を谷で表すと、
ここ中村住宅の屋根瓦は他の屋根瓦に比べて、谷の部分がとっても狭いのです。

サーモグラフィーで屋根の温度を測ったところ、
山の部分は55度を超えるのに対し、谷の部分は15度前後だったそうです。



よく庭をレンガや石でオシャレに整えているお家を見かけますが、
沖縄では、丸瓦を使ってオシャレに庭を作っているのを見かけました♬


中村住宅は、風の通りもいいし涼しいので、
屋根も暑さを上手に和らげる仕掛けが、してあるのかもしれませんね。

台風から家をどう守っているのか?


沖縄に行くと、石垣で囲まれている家を見ることがあると思います。
その上に防風林が植えられていたり、フクギを植えて台風から家を守っています。

フクギが植えてあると風速が、1/4抑えられたそうです。

沖縄のフクギ並木

観光地で有名ですが、台風のために植えたのかな?と思うと、
生活の知恵みたいなものが、いろんな場所にちりばめられているんだなと、
とても勉強になりました。


しかし、戦後にコンクリートの家が普及したことで、
このような石垣やフクギなどの植林は減ってきているそうです。


新しいものを取り入れるのも大事ですが、
昔ながらの様式も残していってほしいものですね。



本日もお読みくださり、ありがとうございました。